遠視の仕組みについて

遠視の仕組みとは?

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遠視とは、近くも遠くも両方見にくい症状(子供のころは調整力が働くので遠くは良く見えるのですが、大人になって調整力が衰えてくると、近くも遠くもどちらもよく見えなくなります)のことを言います。

両方見にくい理由は「見たものを、映像として再現できないから」からです。この「映像として再現できない」といことが、遠視の仕組みです。詳しく解説をしましょう。

「像を結ぶ」ことが出来ない


中学の理科で「光の屈折」というものを習ったと思います。

・光の矢印が2本進んでくる
    ↓
・レンズにぶつかって、斜めに進む
    ↓
・斜めに進んだ光が、交差した場所で「像」が結ばれる

というものです。目の中で、この「像」が結ばれた時に、人間はものを見ることが出来ます。遠視は、この「像を結ぶ」ということが、出来なくなってしまう症状なのです。では、なぜ出来ないのでしょうか?

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像を結ぶ前に、壁にぶつかってしまう


上述した通り、「像を結ぶ」ためには、「光が交差する」ことが必要です。ということは「交差する前に壁にぶつかる」という状態では、像を結ぶことが出来ないわけです。この「壁」とは何かというと、「眼球の奥(後ろ側)」です。

目が正常な人であれば、眼球の手前から入った光が、ちょうど良く、眼球の奥で像として結ばれます。しかし、遠視の人の場合、「眼球が小さい」ので、像を結ぶ前に、壁にぶつかってしまうのです。(つまり、目の中で光が活動するための、十分なスペースがないわけです)

だから、乳児はみんな遠視である


乳児はまだ眼球が小さいです。そのため、乳児は「全員遠視」です。成長するにつれて、眼球が大きくなっていき、ちょうど良いサイズになります。しかし、この時期に眼球が成長しなかったり、仮に成長しても、最初のサイズがそもそも小さ過ぎたりすると、その幼児は大人になってから遠視になってしまうわけです。

なぜ、子供のうちは遠視に気づかないのか?


子供は大人と違い「目の調節力」がとても高いです。つまり、たとえ「狭い眼球」であったとしても、その中で像を結べるように、レンズに光が入った時点で、「無理矢理にでも」光を屈折させるわけです。

理科のあの矢印で言うと、「ものすごい急角度で」光を斜めにするわけです。なので、子供のうちは遠視でも気づかないのです。しかし、大人になってこの強い調節力をなくすと、「無理やり曲げる」ことが段々と負担になり、「近くも遠くも見えない」という状態になります。

仮に見えていても、目が疲れやすい


上述した通り、遠視の人の光の調整はかなり無理やりです。なので、仮に見えていたとしても、普通の人に比べて、相当な力を使っています。そのため、眼精疲労や肩こりになりやすくなります。それが注意力散漫などの他の症状も呼び起こすため、遠視は早期に治療すべきである、と言えます。

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